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Installation Zope for Mac OS X 10.2 via Fink command
   
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Installation Zope for Mac OS X 10.2 via Fink command

2002-12-08, by MIYAKE Hikaru


トピック

このHow-ToではMac OS X 10.2へ Fink というUNIXコマンドラインツールを利用して

をインストールする方法を解説します。

このトピックは私のようにソース版の python 2.1, または zope を自力でコンパイルして環境を構築しようとし、 かつ、途中で断念してしまった、UNIX的方法に不馴れなMac OS X 10.2 ユーザを対象としています。

【注意】 この方法を使ってインストールされる python 2.1, および zope は Unstable バージョンです。
実際の運用に際しては十分考慮してご使用下さい。


ディスカッション

Fink とは何か

Finkとは
Fink is a distribution of Unix Open Source software for Mac OS X and Darwin. http://fink.sourceforge.net/doc/users-guide/intro.php#what つまり、Mac OS Xでオープンソース・ソフトウェアを簡単に利用する仕組みのことです。
実際にはターミナルにおいて

fink install zope

のように使用するコマンドです。

【Note】
Linux や FreeBSD に通じている人にとっては package や port と言った方が分かりやすいかも知れません。

参照: The Fink project

Finkを使う理由

私のように長年Mac OSのGUI環境に親しんできた者にとっては 「ウェブからソースを落としてターミナルを開いてtarで展開して./configureしてmake...?あ、ダメ。もう無理。」 というようにソース版のソフトウェアを利用するのは 大変な苦痛 です。 Finkを導入することで、この 身の毛のよだつ 作業を 「うーん面倒だなぁ」 というくらいには軽減することが出来ます。

また、Finkで管理するオープンソース・ソフトウェアはFinkを含めてルート直下のsw/というディレクトリにまとめてインストールされるため、 インストール、アンインストールの作業がかなり楽です。 「自分のシステムのどこに何が書き込まれるのか分からない」というMacユーザが持つ嫌悪感を払拭するという意味でもFinkを使う意義は大きいと感じます。 (つまりFinkそのものが気に入らなかった場合、/swというディレクトリを丸ごと削除すれば何も無かったことに出来るという意味である。)

ただし、デメリットとしてFinkの配布ツリーに使用したいソフトウェアが無い、またはUnstable版しか無いといった事態が起こり得ます。 2002-12-07現在、python 2.1およびzope 2.5.1はどちらもUnstable版のみの提供です。 しかし、これは時が解決してくれることとして、私はとりあえずインストールしてみました。 Unstable版を望まない方も一つの方法として「Finkを利用する」という選択肢を知っておいても良いと思います。


Finkのインストール

【注意】FinkのインストールのためにはApple Developer Tools のインストールが不可欠です。ここではインストールしているものとして話を進めます。

それでは実際にFinkをインストールしましょう。以下はステップ・バイ・ステップの解説です。
(以下の情報は Fink-Bootstrapping Fink under Mac OS X 10.2 にて提供されているものです。)


(1)アーカイブを入手

Fink-Download Quick Start

へアクセスしましょう。しかし、早まって Fink 0.4.1 Binary Installer をダウンロードしてはいけません。 そのディスクイメージファイルは残念ながら Mac OS X 10.1 までしか対応していません。 Mac 0S X 10.2 における Fink のインストールは tarball (.tar または .tar.gz という拡張子の付いたソースファイルアーカイブ)を入手して、 それを元に環境を構築しなくてはなりません。

「話が違う!それはやらなくても良いと言ったではないか!」と思われた方へ... 私もそう思いました!!! しかし現時点では Fink の Mac OS X 10.2 対応版インストーラ は提供されていないため、これはやるしかありません。 その内バイナリ版も提供されると思われますので、もしどうしてもイヤだ!という方はそれを待ちましょう。 ただし、以下の作業は一般的なオープンソース・ソフトウェアのインストールに比べ、左程難しいものではありません。 ソース版 Fink は Mac OS X ユーザに対するフレンドリーさを(最低限ですが)備えています。

弁明を済ませた所で本題です。上のURIへアクセスしたあなたは
New Jaguar users install here という文を見つけます。そこを叩きましょう。

リンク先の Fink-Bootstrapping Fink under Mac OS X 10.2 というページであなたは Fink 0.11.1 archive へのリンクを見つけます。それが tarball へのリンクです。ダウンロードしましょう。
どこへダウンロードされるかはあなたのブラウザ又はシステムの設定に依存しますが、とにかく *適当な場所* へ移動して下さい。

【Note】適当な場所とは
UNIXの性質上、ルートからの絶対パスに空白が含まれない場所が好ましいです。
つまり、「Macintosh HD」や「Fink Folder」などの様にの空白が含まれない場所がよろしい。
私のブラウザは /OrangeHD?/Users/hikaru/tmp/ にダウンロードしたファイルが保存されるように設定されています。

ダウンロードされたfink-0.11.0.tar.gz を展開します。これはOS付属のStuffIt Expanderで構いません。
もしダウンロードした途端にStuffIt Expanderがその場でtarballを展開してしまったとしても問題ありません。 気にせず展開されたフォルダ(「fink-0.11.0」という名前)を **適当な場所** へ移動しましょう。

(2)Finkをインストール

気持ちを落ち着けて「ターミナル」を開きます。(「アプリケーション」フォルダ内の「ユーティリティ」フォルダにあります。)
いよいよあなたは **コマンドライン操作** をしなければなりません。が、以外と簡単。

cd(空白)

と入れましょう。(リターンキーは押さない)
次に Finder から「fink-0.11.0」フォルダをドラッグして「ターミナル」の画面にドロップします。ターミナルの画面は以下のようになります。

[Orange: ̄]? hikaru% cd /Users/hikaru/tmp/fink-0.11.0

(cd とそれ以下の間に空白が入っているかをチェック。) このようになったらすかさずリターンを押します。あなたはターミナル上で /fink-0.11.0 へと移動しました。

次に以下のようにキーを叩いてリターンしてください。

./bootstrap.sh

ターミナルに「Welcome to Fink.」から始まる文字が流れ始めます。
時々途中でピタッと止まって色々とを聞いてきますから、 **テキトー** に答えてあげて下さい。
分からない項目は何も言わずにただ「リターン」でO.K.です。
(実際私はミラーサイトの設定以外はリターンで済ませました。)

Mirror selection
Choose a continent:

だけは 真面目に設定しましょう。 これだけはやっておかないと、わざわざアフリカのサーバからソフトをダウンロードする設定になってしまいかねません。 ミラーの設定が終わると、また文字??譴謄拭璽潺淵覯萍名紊某聞埔?靴?充┐気譴泙后 Finkの動作に必要なファイルを一切合切ダウンロードしているのです。 ADSL環境なら数分でダウンロードが終わり、また文字が流れ始めます。 私にも何をやっているのかよく分かりませんが、「gcc なんたら」という文字などがクルクルとスクロールしているのでソースファイルをコンパイルしているのでしょう。 あなたはこの間何もする必要はありません。iTunesで音楽でも聴きながら気長に待ちましょう。この作業は約40分ほどかかります。

さて全てが終わった時、ターミナルの画面上に作業が終わったことを示す文章が表示されます。英文を読んでみましょう。

You should now have a working Fink installation in /sw

ええ、「以下の作業は/swディレクトリでせよ」と書いてありますね。ではディレクトリを移動しましょう。こんな感じ。

[Orange: ̄/tmp/fink-0.11.0]? hikaru% cd /sw
[Orange:/sw]? hikaru%

(4)パスを追加

こうしてめでたく Fink がインストールされましたが、このコマンドはたった今インストールされたばかりなので、どこでも使えるわけではありません。 どこで finkとタイプしても使えるようにするためにパスを追加します。具体的には

sudo pico  ̄/.cshrc

と叩きます。あなたのパスワードを聞かれますのでそれを入力してリターンします。(入力した文字は一切表示されません)
すると「pico」というテキストエディタがターミナルの画面に展開されます。
以下のように入力して下さい。

source /sw/bin/init.csh

入力できたらエディタから抜けます。
control-O, リターン, control-X
です。うまく抜ける事が出来たらここで一度ターミナルのウィンドウを閉じて、新しくウィンドウを開いて下さい。 (これはどうやら書き込んだ設定を反映させるために必要な動作のようです。)

【Note】 もしあなたがエディタからうまく抜けられないのならば(書き込み権限が無いと怒られる等)、
それは多分あなたが sudo を使っていないのでしょう。
慌てずにそっとターミナルのウィンドウを閉じて(実行中のpicoはこの時点で死にます)もう一度この節の最初からやり直しましょう。

(5)Fink パッケージをアップデート

これでターミナル上どこのディレクトリにいても fink というコマンドが使えるようになりました。
ちょっと使ってみましょう。 fink と入力してみてください。使い方が表示されます。

さて、ここで fink 自体を最新版にアップデートする必要があります。 これはMac OS X を新規インストールしたあと「ソフトウェア・アップデート」を「システム環境設定」から実行するのと同じようなものです。 以下のように入力しましょう。

fink selfupdate-cvs

パスワードを聞かれるので入力してあげて下さい。 英文が表示され、あなたに決断を迫ります。ちょっとドキっとする文章ですが、ここは Y と入力します。 さらにシステムのログイン名, SourceForge?のログイン名が聞かれますがデフォルトでO.K.です(つまりリターン2回) CVS Password を求められますが、パスワードは空ですのでこれもリターンだけでO.K. ターミナルに文字が流れ始め、ちょっと待つと終わります。

(6) .confファイルを編集(Unstable版へアクセス出来るようにする)

さて、残念ながら現在安定版のzopeは提供されていません。この状況はいずれ改善されるでしょうが、今はUnstable版の zope を入手することにしましょう。

もう一度 pico を使います。以下のようにタイプしてパスワードを入力してください。

sudo pico /sw/etc/fink.conf

全部で17行の設定が書いてあります。上から4行目のTrees: 以下を書き換えます。(太字が追加部分)

Trees: local/main stable/main stable/crypto local/bootstrap unstable/main unstable/crypto

書き換えたらエディタを抜けます。(control-O, リターン, control-X)
これでUnstable版の配布ツリーへ fink がアクセスできるようになりました。

(7)XFree86のインストール(Fink を使用)

(既にXFree86をインストールしているユーザはこのステップを読み飛ばすことが出来ます)

ここで、すぐ、zopeのインストールと行きたい所ですが、その前に fink を正しく動作させるためには XFree86(いわゆるX Window Systemというもの)が必要です。 これは以下の理由に依ります。

Fink uses virtual packages to declare dependencies on X11. http://fink.sourceforge.net/doc/bundled/install-first.php#x11

実の所、私はこの "virtual packages" というのが何なのかよく分かりませんが、とにかく fink は XFree86 に依存しているということです。 そこで fink を経由してまずはXFree86をインストールします。

【注意】 例外的に XFree86 だけは /sw/ 以外にインストールされません。 しかし、もしあなたがインストールしたあとでX11をアンインストールしたくなった時もシンプルにそれを行うことが可能です。 "詳細":http://fink.sourceforge.net/faq/usage-fink.php#removing

具体的に記すと /usr/X11R6/ , /etc/X11という2つのディレクトリ、/Applications/XDarwin?.appという1つのアプリケーションが追加されます。

では fink を使って XFree86 をインストールしましょう。 (詳細が知りたい場合はThe Fink Projectの Running X11 - 3 Getting and Installing XFree86 を参照のこと)

以下を入力し、パスワードを入力します。

fink install xfree86-base

すると、パッケージ情報が確認されてインストールを続けるか確認メッセージが表示されます。
ここでは xfree86-base がさらに4つのパッケージに依存しているので一緒にインストールする旨も表示されています。
Y と叩いてインストールを開始しましょう。このxfree86-baseのインストールには大変時間がかかります。あなたはお風呂にでも入りに行った方が良いかも知れません。

xfree86-base のインストールが終わったら、もう一つ

fink install xfree86-rootless

も必要です。
こちらは短い時間でインストールが完了します。

【Note】 fink の使用においてあなたが直接 XFree86 を操作する必要はありません。XFree86 は fink の内部動作において用いられます。 よってここでは XFree86 自体の操作については触れません。 これを機にX Window System を勉強しようと思った方は The XFree86 Project を参照してください。


お疲れ様でした!これであなたは **完璧に** fink を全機能を使うことができます。 以上で fink のインストールは完了です。


python21のインストール

さて、fink を使うことが出来るようになって、**いよいよ zope をインストール!** の前に。
ターミナルで python のバージョンを確認してみましょう。(python -Vと叩く)
python のバージョンは 2.2 と出ます。Mac OS X 10.2 では 標準でインストールされている python のバージョンは 2.2 なんです。
**zopeはpython に依存** していて、**そのpythonのバージョンは現在2.1でなければなりません** 。
(そうでない場合 zope のインストールに失敗します)
しかし、あなたは既に fink という強力なツールを手にしていますから、python 2.1 のインストールも簡単に行うことができます。 XFree86 をインストールしたのと同じ要領で python 2.1 もインストール可能です。

fink 経由 でアプリケーションをインストールする為に必要な情報は **パッケージ名** です。
これを調べるには
1. fink list 2. The Fink Projectの "Package Database#:http://fink.sourceforge.net/pdb/index.php で調べる 3. [FinkCommander]?を使う という3通りの方法があります。

  1. fink list

ターミナルでfink listと叩くと、インストール可能なパッケージ一覧が表示されます。
このリストによってインストールしたい **パッケージ名** を知ることが出来ます。
もしリストが長すぎて、高速で情報が流されてしまう場合は

fink list | more

とすればゆっくり見ることができます。

  1. Package Database で調べる

ウェブからも調べることが可能です。
The Fink Projectの Package Database
にアクセスすれば、説明は要らないでしょう。

  1. FinkCommander?を使う

fink の Cocoa版フロントエンドとして FinkCommander があります。
これは fink コマンドがインストールされているとき、fink と連携して利用可能です。
詳細は http://finkcommander.sourceforge.net/ を参照してください。

以上どれかの方法を使って調べると、python 2.1 のパッケージ名は pyhton21 であることが判ります。
インストールするためには

fink install python21

と叩けばO.K.です。
いくつかの質問に答えれば、後の必要な処理は全て fink がオートマティックにやってくれます。

【Note】
そもそも私が fink を使おうと考えた動機は、自力でMac OS X 10.2 へ python 2.1 のインストールが出来なかったからです。
一生懸命オンラインで python のインストール情報を探したのですが、「Mac OS X 10.2 へ python 2.1 をインストールする」というトピックは見つけられませんでした。 そこで色々と探しているうちに The Fink Progectというものに出会い、 ついでに zope まで fink 経由でインストールすることが出来るということを知ったのでした。

zopeのインストール

さて、遂に zope のインストールです。
ここまで長い間お付き合い頂き感謝いたします。

あなたは以下のキータイプによって zope を得ることができます。 お疲れさまでした!!

fink install zope


補足

「言い忘れていた事がありました...」

あなたが無事 zope をインストールできたとして、その後の zope の使い方を書くのをあともう少しで忘れるところでした。

私は言いました 「Finkで管理するオープンソース・ソフトウェアはFinkを含めてルート直下のsw/というディレクトリにまとめてインストールされる」 と。

我等が zope もこの規則に則って /sw/ 以下にインストールされます。

では zope を起動するために、あなたは何処で

./start &
と叩けば良いのでしょうか。

一般的に zope は /usr/local/以下にインストールされますので自ずとどこでスクリプトを叩けばよいのか分かるのですが、
fink を使ってインストールした場合、インストールされるディレクトリが違うため、
これを知らないとFinder で "zope" を検索して、片っ端から./start &するという、 それこそ 身の毛のよだつ 事態になりかねません。

答えはターミナルにおいて

fink describe zope

と叩くことで得られます。 このコマンドはインストールしたパッケージの使い方を表示するものです。

表示された情報を見れば一目瞭然ですが、zope を起動するためには

sudo zopetcl start

とタイプすればよろしい。このコマンドはあなたがどこのディレクトリに居ようが有効です。 また、zope を停止させるコマンドは

sudo zopetcl stop

です。 同時にあなたはfink describe zopeによってもたらされる情報において
zope をデーモンとして動作させる方法やzope の設定変更の方法など
愉快な情報を手に入れることが出来ます。

The Fink Project について

ここで紹介した以上に fink コマンドは強力な機能をたくさん備えています。 興味を覚えた方は The Fink Project に足を運んでドキュメントをよく読んでみて下さい。


疑問点

今まで偉そう に fink を使った zope のインストール方法を書いて参りましたが、
以下の点で疑問が残っています。

How-To内でねちっこくpython21のインストールの必要性を説きましたが、 2度目のインストールにおいてXFree86 インストール後、試しに fink install zopeを実行してみたら、 何だかあっさりインストールされてしまいました。 気になる python のバージョンですが、fink が自動で依存性を検出して python21 を追加インストールしたみたいです。 もっと詳しくThe Fink Project内のドキュメントにあたるつもりですが、 もし python21 のインストール手順を踏む必要がない事が明確であれば、上のドキュメントは書き換えられるべきです。

尚、python21をインストールすること自体に害はありません。 それは2度に分けてインストールするか、一度で済ませてしまうかの違いであり、インストールされるファイルの構成自体に変化はないからです。 (手間が余計にかかる点が害ではある)

MIYAKE Hikaru


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